佐久「がん哲学外来の歴史」~その5~

佐久「がん哲学外来の歴史」~その5~

2011年のお正月は第71回ピースボートクルーズ洋上で迎えた。1月3日にはタヒチのパペーテ港に上陸してあとは一路太平洋を航行して横浜港へ向かう頃のある日のこと、留守を預かってくれている従妹から「クアハウスでは何か大事なこと?が始まった様子です」というメールが飛び込んできた。「一体何が…」、従妹の短いメールでは何のことか全く見当がつかない。ピースボートは悪天候で予定よりも1日遅れ、横浜に帰港したのは2011年1月19日であった。

帰宅してすぐに「クアハウス佐久(健康工房SAKU)」に向かった。22日(土)の午後である。スタッフの片桐さんに留守を詫びると「第3回佐久がん哲学外来研修会&交流会はね、横浜がん哲学外来の方たち、地元の人たちも大勢来てくれたの。そしてね、そのあと、今年になってからいろいろあったのよ…」と。ピースボートクルーズで3ヶ月間、日本から居なくなっていた浦島太郎の私は、彼女の言う「がん哲学に関係してのあれこれ」の話はチンプンカンプンだった。

 

手元に当時の信濃毎日新聞(日付は2011年1月12日)の記事がある。写真入りで「佐久で『がん哲学外来』~医療関係者と家族が語る」の見出し、1月8日(土)の午後にクアハウス佐久で実施したとある。樋野先生が衝立の向こうで「がん哲学外来(相談者は3組で1時間ずつ」をされていてその手前ではこたつに座った8人が「学習会」を開いている様子である。第1回「若月俊一記念佐久メディカル・カフェ」の写真かと思ったのだが、そうではないらしい。

片桐さんに聞いたら、「22日にカフェを開いたのかしら。その前だったかも…、」と当時の日記を出して確かめてくれたものの、今一つ判然としない。いずれにしても「がん哲学外来メディカル・カフェ(現在の『佐久ひとときカフェ』はこの年の初め(2011年)の1月にスタートしたことだけは間違いない。片桐さんは続けて、「1月は『イギリス・マギーズハウスから学ぶこと』というテーマでやったから次回は星野先生に是非ともお願いしますね」と言うので3ヶ月も健康工房SAKUの活動を抜けていた私は嫌とも言えず、「がん哲学外来メディカルカフェとは一体何ぞや」とぼおっとしたまま、2月カフェの話題提供者を引き受けたのである。

2月26日(土)のメディカル・カフェ(配布したプリントには「若月俊一記念 佐久がん哲学外来 in MEDICAL CAFE」という名称)は、「キューバの医療~ピースボート地球一周報告」と題して、1月カフェに引き続き、「クアハウス佐久」で実施した。スタッフを入れて11名の参加があり、初回はたったひとり(のちにスタッフに加わってくれたYさん)だったと聞いていたから多数の出席者を前にキューバの医療について話せて良かった。口コミの宣伝が効いたのか、新聞報道の結果なのか。佐久病院からは北澤彰浩医師、上田からはがん患者さんがご夫妻で参加してくださったり熱気のあるカフェの展開となった。

続いて3月カフェには20名、4月からは信濃毎日新聞記者の小西和香さんも加わり、彼女はその後も何度かカフェに顔を出してくださった。

以下は当時の「がん哲学外来研修センターニュースレター」に掲載された「カフェ紹介」から。

若月俊一記念 佐久がん哲学外来in MEDICAL CAFÉ

がん哲学外来研修センター(クアハウス佐久)にて 

2011年

1月  イギリス・マギーズハウスから学ぶこと       発表者 片桐 孝子(佐久市)

2月  キューバの医療事情(ピースボート地球一周から)       星野 昭江(小諸市)

3月  緩和ケアって~佐久の医療者の取り組み~              山崎 智恵(佐久市)

4月  森林セラピー「平尾の森で元気になろう!」            小平 靖子(佐久市)

5月  お金をかけない健康法とは                                      三石芳子(佐久穂町)

6月  良い姿勢についてチェックしてみよう!                   小林 久子(佐久市)

7月  樋野興夫著「がん哲学外来」を読みあう                   小室 清子(佐久市)

8月  支えられてある「今」を生きる(抗がん剤治療)      弘津政明(軽井沢町)

9月  夏の疲れをとってリフレッシュしませんか!           湯浅 憲子(佐久市)

2011.01.12信濃毎日新聞

さくら担当🌸星野昭江