第38回『心に咲く花』 朝日新聞の『天声人語』の紹介記事 〜 「心の楕円形」〜

第38回『心に咲く花』

朝日新聞の『天声人語』の紹介記事

〜 「心の楕円形」〜

樋野先生

2019年5月12日付の 朝日新聞の『天声人語』に、筆者の紹介記事が、掲載されていたとの連絡を頂いた。驚きである。「心の楕円形」が キーワードであったようである。記者の真摯な熱意には、大いに感動した。新宿武蔵野館での映画「がんと生きる 言葉の処方箋」も、鑑賞されたようである。「楕円形の心」が、今年の流行語になる予感がする。全世界の人類のテーマでもあろう。

「真理は楕円形である」の内村鑑三(1861〜1930)の言葉は、19歳の読書から学んだものである。『真理は円形にあらず、楕円形である。一個の中心の周囲に描かるべきものにあらずして、 二個の中心の周囲に描かるべきものである。— 人は何事によらず 円満と称して円形を要求するが、天然は 人の要求に応ぜずして 楕円形を採るはふしぎである。― 患難の坩堝(るつぼ)の内に燃え尽くす火に 鍛えられて初めて実得し得るものである。』(内村鑑三)。

筆者は、「がん病理学者」として、生命現象を、「交感神経 vs 副交感神経」、「がん遺伝子vs がん抑制遺伝子」、「正常細胞 vs がん細胞」の両極のバランスの研究を40年続けてきた(添付)。その過程で、2004年に『がん哲学』を発行し、さらに、2008年には、『治療だけでは患者を救えないと考え、思い悩む人々を言葉で励ます「がん哲学外来」』を順天堂大学で開設したと紹介されいている。「天の将に 大任をこの人に降さんとするや、―――真の名誉は 天の命ずるところを 果たすにあり」(新渡戸稲造『武士道』第12章)が、鮮明に思い出される日々である。偶然にも、ここは、本日の定例読書会の箇所である。自分の思いを超え 人生の不思議さを 実感する日々である。

樋野先生の夢

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