第83回『一億本の向日葵』~今、ここ、手元に手繰り寄せる~

第83回『一億本の向日葵』

~今、ここ、手元に手繰り寄せる~

テレビをつけると否応なく飛び込んでくる新型コロナウィルスのニュース。今は症状や対策のことよりも、営業自粛による経済や個人生活への影響や、国の対策についての世論が多く取り上げられているように感じながら、私はテレビのワイドショーをボーっと見ていました。この背後には、自分も含めて今生きている全ての人がいます。全く影響を受けない人はいない状況で、影響の受け方は人それぞれ、大きさも形も違っています。この大きな波に飲み込まれている感覚を、こんなに広い地域で、こんなたくさんの人が同時に感じることは、私にとっては初めての経験です。

大きな波に飲み込まれている中で、自分や自分の身近な人が心を落ち着けて生活を営むためにできることってなんだろうかと考えてみました。私には社会とか、遠くの人にまで意識の範囲を広げる度量がありませんので、まずは自分から、そしてすぐ隣の人、またその隣の人という風にジワジワ心の落ち着きを広げていく方法が合っています。私の心のざわつきは、身近な人へと伝播します。その反対に私の心の落ち着きや安心も、身近な人に伝播します。そのことを考えると、自分の状態を整えることが、実は最優先事項ではないかと思っています。自分の状態を整えるためにできることってどんなことがあるのでしょうか?これこそ人それぞれ違いがあることは間違いないのですが、一つだけ大きな共通点があります。それは、「今」「ここ」「手元」です。樋野先生が良く「過去のことを思い煩っても、明日のことを憂いても・・・」とお話をして下さいます。安心は過去にも未来にもなく、今ここ、自分の手元にしかない。やらなければいけないことに埋め尽くされた忙しい毎日の中では、「今」「ここ」「手元」なんて流暢なことは言っていられなかったかもしれませんが、強制的にペースを落とさざるを得なくなった状況がそれを可能にしてくれます。例えば、今、私がこの文章を書いているそばで、息子は任天堂SWITCHというゲームをやっています。彼の未来を憂いていると「勉強しなくなったらどうしよう」や「目が悪くなったらどうしよう」など、私の中に波風が立ちますが、「今」「ここ」は安心で幸せな時間です。その今を積み重ねてもいいのかもしれないと思うのです。

4年ほど前、あるワークショップで、私は「大ウソつき大会」というゲームに参加しました。自分のことについて「私は・・・です。」という大ウソを、考えずに直観に任せて、順番にボンボンと出していくゲームです。それが何の役に立つのか当時はわかりませんでしたが(笑)、自分でも意識していない言葉がいっぱい出てきてとても面白かったのを覚えています。

「私は木の上にいるナマケモノです。私は忙しそうな人の時間をスローモーションにします。」

これは実際に私の口から出た大ウソです(笑)今でもナマケモノは私の大好きな動物ナンバー1ですが、そんなことを言い出すファンタジーな自分に笑ってしまいました。でも、あながち間違いではないとも思います。目まぐるしい毎日から考えると、スローモーションの方が「今」「ここ」「手元」の幸せに目が向きやすいですから。

それでは、皆さま、思いっきりスローモーションの時間を楽しんで、喜びを見つけてください♪ナマケモノより。

ひまわり&パンダ担当🌻齋藤智恵美

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