第97回『一億本の向日葵』~大切なのは、今ここに在るあなたのいのち~

第97回『一億本の向日葵』

~大切なのは、今ここに在るあなたのいのち~

今日お久しぶりの梅雨の晴れ間です。お天道様は嬉しいですね。大雨に伴う被害を目にするたびに、心が痛みます。ここ数年の幾度にも重なる災害に、多くの方の心の中に、痛みが蓄積されていらっしゃるのではないかと思います。自分の中に在る痛みを労わることも、とても大切ではないかと思います。私の家のすぐそばに、薄川という大きな川があります。休みの日にはたくさんの人が集まる憩いの場所ですが、大雨の日にはその河川敷も泥水に覆われていました。避難の準備をして、川の影響の少ないところへと車を走らせました。息子と私のリュックに持っていけるものなんて、こんなもんか!と明日のことは、未来のことは、明日以降にお任せ!という少し清々しい気持ちになりました。

「これだけあれば生きていける」という感覚は、自分の住む世界への信頼なくては成り立たないゆえ、とても力強いものだと感じます。過去のトラウマ、栄光、思い出、未来への不安、期待。私たちの荷物の中には、物理的なものだけでなく、心理的なものもあります。これは切っても切り離せない関係だと思います。思い出が大切だから、昔のものを手放すことができない。未来のことが不安だから、もっと持っておきたい、貯めておきたい。ほとんどの人が持つ当たり前の心理だと思いますが、今という時間と場所が、これらに埋め尽くされていることが苦しさの原因になることもあるかなと思うことがあります。今という時間や場所に、少しゆとりがあると、そこに感動や喜びが入ってくる隙間ができます。両手いっぱいに荷物を持っているときに、きれいなお花をプレゼントされても、もう持つことができませんが、片手が空いていれば喜びと共に受け取ることができます。

「お手上げ」という言葉はあまりいい意味では使われませんが、私はこの言葉から、自分を明け渡すという空気を感じます。両手を大きく広げて、自分の過去も未来も今も明け渡す。天を仰ぐ。天を仰ぐことで、今という時間を喜びで満たす勇気をもらえるのだと思います。雨の日に天を仰げば喉を潤す水を、晴れの日に天を仰げば体を温める熱を受け取ることができるように。

ひまわり&パンダ担当🌻齋藤智恵美

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