第24回『一億本の向日葵』 ~不思議な出会いから~

第24回『一億本の向日葵』

~不思議な出会いから~

2年前の2017年春、私は、荻原医師が月に一度自宅を開放して開催している『軽井沢 あうんの家』に参加した時の出来事を今でも良く覚えています。一日を通して開催しているあうんの家では、正午から午後2時までの間、お昼を食べたり、自由な歓談タイムになります。午後2時が近づき、午後の“かたりば”に参加する方々が徐々に集まってくる中、ひときわ元気で、歌を口ずさむかのようにお話される一人の女性がいらっしゃいました。話を聞いていたら、腰を痛めて少しの間寝込んでしまっていたとのこと・・・それを感じさせない程勢いのあるその存在感に少し圧倒されながらも、その楽しく元気な口調に、ついつい笑顔になっていた私。その女性こそ、この『心に咲く花』会でさくらを担当していらっしゃる星野昭江さん(私は星野先生と呼ばせて頂いています。)でした。

 

「私がねぇ、東京で小学校の先生をしていた時、入学式で入学してきたばかりの子どもたちに向かって、担任の先生が紹介されるわけですよ。私もね、新入生の担任として紹介された時にね、一人のね、赤い服を着た女の子が私を指さして 「あたし、こんな先生、イヤだあ~」というわけですよ。私は驚いちゃったんだけどね、結局その子は一番懐いてくれたんだけどね。」星野先生は、午後の“かたりば”でそんなお話をして下さいました。私は、そのお話を聞きながら、まるで小学一年生の自分を見ているような感覚になったのを覚えています。赤い服を着ていたわけでも、星野先生の当時の教え子でも、 「あたし、こんな先生、イヤだあ~」と言ったわけでもありませんが、不思議と小学1年生の自分と繋がり、星野先生に一方的な(笑)親しみを感じていました。そして今も、変わらずその感覚が体に残っています。

 

「松本でがん哲学カフェを開催したい」と声をあげた時、全力で応援して下さったのは、佐久ひとときカフェの皆さん、あうんの家の皆さんでした。そして、いつも私の体の事やカフェの事を気にかけ、時には、佐久や全国(たまに海外も)でのお話をエッセイのような楽しい文章や短歌をメールして下さる星野先生は、松本のカフェに様々な出会いを運んで下さいました。

 

赤い服を着た小学一年生の女の子が、星野先生の元でのびのびと育っていくのと並行して、私もたくさん成長の機会を頂いているように思います。赤い服の女の子は、私より少し年が上でしょうか(笑)お会いしてみたいな・・・と不思議な出会いに想いを馳せています。息子も今年小学一年生。さて、どんな先生と出会うのか・・、今からとても楽しみです。

 

ひまわり担当🌻齋藤智恵美

第26回『心に咲く花』 「慰められる」 〜「心にも メディカルヴィレッジ」〜

第26回『心に咲く花』

「慰められる」 〜「心にも メディカルヴィレッジ」〜

樋野先生

第11回日米癌合同会議 (2019年 2月8日 ~ 2月12日) にから帰国した。「もう今年は 二度目の渡米ですね。長旅お疲れ様です。今回は 何の映画を見てお帰りでしょうか? ブログを楽しみにしております。」との 温かい励ましのメールを頂いた。今回は、行きは『アドリフト (Adrift) : 海難事故から 生還した女性の 実話の映画化』、帰りは『相棒 season 15 第15話「パスワード」』を観賞した。また、『早春情歌』、『いぬのおまわりさん』も拝聴した。今秋の 10月19日、長野県小諸市で開催される「第2回 日本Medical Village 学会」では、スタッフの「星野昭江氏:早春情歌、土屋芳美氏 : 365歩のマーチ、齋藤智恵美氏 : いぬのおまわりさん」が、熱唱される予感がする。温かい記憶となり 会場は、 大爆笑となろう。まさに、「心にも メディカルヴィレッジ ができますね!」の ご指摘通りであり、「冗談を実現する 胆力と器量」の見せ所でもあろう。

 

日曜日の午後は、東久留米で、定例の読書会であり、今回は、『代表的日本人 (Representative Men of Japan) 』 (内村鑑三著、鈴木範久訳) の 第4章「中江藤樹 〜 村の先生 〜」の第1話「昔の日本の教育」、第2話「少年時代と自覚」である。「学問・高潔・品性」の学びの箇所でもある。この度、八ヶ岳で、『がん哲学メディカル・カフェ 〜「病気であっても 病人ではない」〜 生き方を 考えるきっかけに 〜』が、企画されている(添付)。素晴らしいことである! また、この度「鎌倉 明月院 」で、「がん哲学 Café」が、開催される。本当に、人知を超えている。まさに、『悲しむ人々は、幸いである。その人たちは 慰められる』(マタイ 福音書 5章4節) の実践の日々である。

第23『一億本の向日葵』 ~生きる希望のありか~

第23『一億本の向日葵』

~生きる希望のありか~

 

がんという存在とお付き合いを始めてから、“希望”“生きる希望”という言葉が耳にとまるようになりました。それまでも色んなところで“希望”という言葉と出会っていたはずですが、“希望”って何だろう・・そんな風に考えるようになりました。きっと皆さんも一度は“希望”について考え、口にしたことがあるのではないでしょうか。または誰かから「希望を持って」と声をかけられたことのある人もいらっしゃると思います。

 

「がん哲学」に出会った時、樋野先生の「ことばの処方箋」や著書に出会った時、私の“希望”という言葉に対する靄が静かに晴れていくのを感じました。希望は状況や結果によらず、追いかけるものでも、外側に見つけるものでもなく、“自分の命より大切な何か”を意識した時に、内側から湧き上がるもの。そんな風に腑に落ちた瞬間でした。樋野先生の著書『楕円形のこころ~がん哲学エッセンス~』の中で、「がん哲学外来の使命」について、

  • 悩みを解消する――一緒に心の痛みを緩和する手立てを探る
  • 人生の意味を確認する――ありのままの自分を認め、怖れることなく「何のために生きるのか」という根源的な問いに向き合う
  • 自分以外に目を向ける――「自分のいのちよりも大切なものがある」自分にしかできない役割や使命を見つける
  • 顔つきを変える――苦しんでいる人が笑えば、周りの人も慰められる。と語られています。

内側から湧き上がる“生きる希望”を感じるまでには、飛び越えることのできない過程があるように思います。抱える痛みを受け入れ、ありのままの自分を認めることに、自分の心は耐えられるだろうか・・。そんな不安を感じる時に、一緒に心の痛みを感じ、手立てを探ってくれる人、ありのままの自分を受け入れてくれる、悲しみも喜びも表現できる場所。役割や使命のヒントをくれる仲間。それぞれの存在があったら、その過程をゆっくりとでも歩んで行けるのではないでしょうか。一つ一つ実感を持って掴んできた“生きる希望”は、きっとやさしさと力強さを持って、周囲の人をも照らす明かりになると信じています。そして、今、私もたくさんの方に見守られながら、その過程をゆっくりと歩んでいます。

ひまわり担当🌻齋藤智恵美

第25回『心に咲く花』 人生の本当の味 〜 言葉を 心に刻みたい 〜

第25回『心に咲く花』

人生の本当の味 〜 言葉を 心に刻みたい 〜

樋野先生

今年の1月13日の千葉県 我孫子市での講演『楕円形のこころ 〜 個性を引き出す 〜』(湖北パークサイドチャペルに於いて)を聴講されていたようである日本農業新聞の記者の記事「四季」(2019年2月4日付け)が送られて来た(添付)。講演後に、「新渡戸稲造 氏を もっと勉強しないといけないなあと 思いました。先生の言葉を 心に刻みたいと思います。」との真摯なコメントも 頂いていた。

第56回『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)では、司会の市川牧子先生が、日本農業新聞 記事を皆様に拝読された。感激した。早速、「日本農業新聞の記事、拝読させて頂きました。世界がんデーに因んでの幸いなコメントでしたね。農業関係者にも影響が大きく働くように祈ります。」、『「日本農業新聞」は私の住まいの近くで良く目にします。がんになった奥さん、二人で一生懸命に農業を続けてきたのに。その切ない気持ちが良く分かります。そこに樋野先生の言葉の処方箋、きっとこのご夫妻は気をとり直して今後のことを相談されたのではないでしょうか。』、「日本農業新聞でも、樋野先生のお話が取り上げられているんですね! がん哲学が、農村地域の方々にも届きますね。」、「農業新聞のコラム、見ました! 何か‥ 嬉しいですね~!」などなどの 大変勇気付けられるコメントを頂いた。まさに、『涙とともに 種を蒔く者は、喜び叫びながら 刈り取ろう』(詩篇126編5節)である。

2/4日本農業新聞

日本農業新聞 2019年2月4日号 https://www.agrinews.co.jp/p46630.html

第22回『一億本の向日葵』 ~がんと共に生きる時代~

第22回『一億本の向日葵』

~がんと共に生きる時代~

これからは、がんと共に生きる時代になる。そんな風に感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。実際に、がんと共存しながら生きる時間は長くなり、がんであっても生きられる可能性が広がってきています。私はカフェや仕事の中で、それぞれの方の「がんと共に生きる生き方」との出会いを頂いておりますが、これからは自分のがんだけでなく、身近な人、大切な人、地域の人々のがん、と共に生きることを考える時代になるのではないかと感じています。私自身、がん治療中に感じていたことがあります。それは、「この病気が私の大切な人たちでなく、私で良かった」ということです。これは優しさのように思われるかもしれませんが、どちらかというと、そのような状態になった時の自分の反応が怖かったのだと思います。焦りや不安、苛立ちなど、病と向き合う本人の気持ちよりも、自分の気持ちを優先してしまうかもしれない怖さでした。だからこそ、病と向き合う私を静かに見守ってくれていた家族や友人にはとても感謝をしています。がん哲学での出会い、活動、「正論より配慮」という樋野先生の優しい言葉が、無意識に正論で身を守ろうとしていた私の緊張を少しずつ和らげてくれているのだと思います。樋野先生は、がん哲学外来のご活動を通して、患者さんご本人の生きる希望となる言葉の処方箋、患者さんを支える人の生きる希望となる言葉の処方箋、をたくさんの人に届けていらっしゃいます。がんと共に生きる時代に、がん哲学外来カフェのような“誰かを思いやる=温かな配慮”を感じ、学べる場所が身近なところにあったら、きっと心を柔らかくして生きられるのではないでしょうか。小学校・中学校・高校でのがん教育が必須になる時代、予防に加え、自分が、誰かががんになった時の心構えを学ぶことは、きっと生きる力、誰かを想う力になると思います。

 

ひまわり🌻齋藤智恵美

第24回『心に咲く花』 ユーモアたっぷり 〜 根源的なテーマを 受け入れやすい言葉で 〜

第24回『心に咲く花』

ユーモアたっぷり 〜 根源的なテーマを 受け入れやすい言葉で 〜

樋野先生

土曜日の午後、茨城カウンセリングセンターでの「2018年度カウンセリング講座 レクチャーコース」に招待され 水戸駅に赴いた(添付)。群馬県の国立病院機構 沼田病院からも看護師ら4人参加して下さり、会場は 多数の聴講者であった。真摯な質問もあり、大変有意義な、充実した時であった。「ユーモアたっぷりの楽しい時間でした。」との温かいコメントを頂いた。「がん哲学外来・カフェ in 茨城カウンセリングセンター」が開設される予感がする。

 

日曜日の午後、第10回 東近江医療圏 がん診療公開講座「この時代に知っておきたい がん診療 ~ がんと免疫と哲学と ~」に参加した(主催:近江八幡市立総合医療センター・東近江総合医療センター・滋賀医科大学医学部附属病院;「滋賀県 男女共同参画センターG-NETしが」に於いて)。「これからの がん免疫療法」は、大いに勉強になった。筆者は、特別医療講演『がん哲学から生きる力の贈り物“ことばの処方箋”』(添付)の機会が与えられた。神戸薬科大学の教師、学生、お母様も、参加されていた。早速、「病を得ても、たとえ それが がんであっても どう向き合い、受け入れ、良き死を得るかと 根源的なテーマを 受け入れやすい言葉で お話しいただいたと思います。ありがとうございました。」、「一緒にいること、寄り添うことの 重要性を教えて頂きました。———。先生をお見送りした直後に、— 滋賀県内で がん哲学カフェ を実現しませんかと 提案させて頂きました。」との勇気付けられるメールを医師から頂いた。まさに、今週の学びは、「ビジョン・改革・多様性」 であろか!

第21回『一億本の向日葵』 ~めぐりめぐって~

第21回『一億本の向日葵』

~めぐりめぐって~

皆さまの日々の中にも“良き思い出”となる出来事が、たくさん散りばめられていると思います。時々、樋野先生から「人生の良き思い出ですね。」とメッセージを頂きますが、私は以前、“良き思い出”と聞いたら、何となく輝かしく、華やいだ出来事を想像していました。何かに感動したり、家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、美しい景色を見たり、そんな時には、「思い出に残るだろうな。」と思ったりします。しかし、ここ最近は“良き思い出”の中には、その最中には決して肯定的に受け取ることができなかった出来事さえ、含まれている。そんな風に思うようになりました。1月26日は、息子が通う保育園の「お楽しみ会」という発表会があり、年長クラスの母たちには、“保護者発表”という恒例の大役が用意されていました。正直なところ、重荷のように感じているところもあり、これを大成功に導くには、内容の企画から、練習時間の確保と、ハードルをいくつか越えていく必要がありました。「そんなのできない」、「仕事で練習に参加できるだろうか」などの不安を抱えながらも、「子どもたちと一緒にステージからの景色を見よう!」を合言葉に母たちは頑張りました。それと並行して、もちろん子どもたちも練習を重ねる日々。コマ回し発表をする予定の息子は、運動会の竹馬の時のように「コマできないから、お楽しみ会行かない!」なんで駄々をこねる日もありました。迎えた当日、息子も私ももちろん失敗したくありませんが、失敗も含めて良き思い出!そんな風に思え、合言葉通り、子どもたちと一緒にステージからの景色を全身で感じることができました。ステージに立った時だけが思い出に残るのではなく、それまでの楽しかったこと、きつかったこと、それを含めて全てが思い出となっていく。“良き思い出”とはそういった深さがあるのだと知りました。ちなみに母たちは、アイドルグループ“ももいろクローバーZ”の「ココナツ」という曲のダンスを、重い体に魂を込めて踊り、本気の和太鼓を披露しましたが、私の母からは、「すごかったけど、お母さんたちの息が切れちゃってるし、転びそうで、後半は見てるのが辛かった」と感想をもらいました・・(笑)

それも良き思い出ですね(笑)

 今日を生きる中で感じる不安や困難さ。それもいつの日かめぐりめぐって、“良き思い出”に彩りを添えてくれるかもしれない。それは生きる希望の一つになる。樋野先生が何気なく投げかけて下さる言葉に、日々大切なことを気付かせて頂いています。

 

ひまわり🌻齋藤智恵美

第23回『心に咲く花』 「気概と胆力と度量」〜 30年先を明日の如く語る 〜

第23回『心に咲く花』

「気概と胆力と度量」〜 30年先を明日の如く語る 〜

樋野先生

 

筆者は、世話人である原田憲一先生(金沢大医薬保健研究域医学系 人体病理学 教授)座長のもと、第35回石川県臨床細胞学会学術集会で、特別講演『医療者の2つの使命』(添付;金沢大学附病院に於いて)の機会を与えられた。

 

思えば、NHK大河ドラマ『利家とまつ』の放映の時、当時の内科学教授であった、金子周一先生の師匠の 今は亡き小林健一先生に依頼されて、医学部学生に『利家とまつ』のタイトルで授業の機会に恵まれた。小林健一先生・金沢大の「気概と胆力」には、大いに感服した。今から15年以上前の出来事である。忘れ得ぬ想い出である。これこそ、『「30年先を明日の如く」語る「先見性」』であり 教育者の心得、見本ではなかろうか! このようなタイトルで、講義の機会を 与えてくださった「度量」が、『がん哲学・外来』の原点でもある。また、金沢大学には、札幌農学校1期生 大島正健の子孫の大島正伸先生が、教授でおられる! これが、また、札幌農学校2期生 内村鑑三・新渡戸稲造の弟子の矢内原忠雄記念「本郷通りカフェ」に繋がっている(添付)。人生不思議な邂逅「不連続の連続性」である。

本郷通りカフェ1月28日

カフェ最新情報♪

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平成31年2月16日㈯ 『軽井沢 あうんの家』

時間:午前10時半~12時「かたりば」

    午後2時~4時(予定)映画「あん」DVD鑑賞会

場所:軽井沢追分521 あうんの家 にて

担当:荻原菜緒

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平成31年2月23日㈯『松本がん哲学みずたまカフェ』

時間:午後1時半~3時半

場所:松本市勤労者福祉センター 

松本市中央4-7-26

参加費:300円

担当者:齋藤智恵美

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平成31年3月2日㈯『佐久ひとときカフェ』

時間:午後2時~4時

場所:佐久市民創錬センター

テーマ:「がんと共に生きる~マギーズハウスについて語りましょう」

担当:星野昭江

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第20回『一億本の向日葵』  ~本当にがん哲学ですね~ 

第20回『一億本の向日葵』

 ~本当にがん哲学ですね~

 

昨日開催した今年最初の“松本がん哲学みずたまカフェ”は、遥々、山梨県小淵沢町、長野県茅野市から足を運んで下さった方を含め、15名の参加者でテーブルを囲んだ。今回は、59年間牧師として活動をしてこられた松本市在住の横田幸子牧師をお迎えして、お二人の方のエピソードを伺った。今回で19回目となるみずたまカフェだが、今まで“死”について率直に語り合うことはなく、踏み込めない部分でもあった。しかし、横田幸子牧師がお話して下さったお二人の方の“最期”には、その人らしさ、川の流れのような穏やかさ、笑顔、贈りものがちりばめられ、私を含め、参加された方々の胸にスーッと届いていた。そして、“ユーモア= YOU MORE”な語り口が、自分の事として置き換えるだけの余裕を与えてくれていた。「いい人生は、最期の5年で決まる。」樋野先生の言葉が、思い出された。

横田幸子牧師のお話の後は、カフェタイム。参加された方々が、それぞれの思いをお話された。年齢や性別、職業、病状、主催者、参加者の垣根を越えて、“その人”の話に耳を傾け、全員で創った空間が、それぞれのその人らしさを引き出していた。

「本当にがん哲学だねぇ。」

私の隣に座り、静かに参加者の方々の話に耳を傾けていらっしゃった横田幸子牧師のつぶやきが聞こえた。常に手探りの状態で開催してきた“松本がん哲学みずたまカフェ”が、参加される方々によって、本当にがん哲学の場になっていることに感動した瞬間であった。そして、「こんにちは~」の声とともに入り口から見えてくるお顔が、喜びも運んで来てくれるがん哲学カフェの開催は、私にとってもとても大切な時間となっている。

 

ひまわり🌻齋藤智恵美