第130回「心に咲く花会」 『人生から期待される生き方』 〜 利他的で ジョイフルな人 〜

第130回「心に咲く花会」

『人生から期待される生き方』 〜 利他的で ジョイフルな人 〜

今朝(2012年2月6日)、アメリカ ワシントン在住の方から「樋野先生の学校である、順天堂大学で4年生を迎え、一生懸命学んでいます。・・・がん哲学外来の樋野興夫 先生は、私も著書を拝読し、大変感銘と癒しを受けました。  敬愛する先生です。・・・樋野先生のように、優秀なだけでなく、心温かく患者さんに 寄り添えるドクターになってもらいたいと 願っております。・・・」との文章が届いた。  大いに感動した。  「電子計算機時代だ、宇宙時代だといってみても、人間の身体の出来と、その心情の動きとは、昔も今も変わってはいないのである。  超近代的で合理的といわれる人でも、病気になって、自分の死を考えさせられる時になると、太古の人間にかへる。  その医師に訴え、医師を見つめる目つきは、超近代的でも 合理的でもなくなる。静かで、淋しく、哀れな、昔ながらの一個の人間にかへるのである。  その時の救いは、頼りになる良医が 側にいてくれることである。」(吉田富三 1903-1973)は、人類開闢以来の永遠のテーマであろう!

医療者の二つの使命

1)「学問的、科学的な責任」で、病気を診断・治癒する。  これは学者的な面。

2)「人間的な責任」で、手をさしのべる。  これは患者と温かい人間としての関係。

「病気であっても 病人でない社会」をつくる。  人生に期待すると いつでも失望に終わる。  存在自体に価値があり『人生から期待される生き方』(主婦の友社 2017年発行)である。  筆者は、「何のために がん哲学外来を やっているか」と時々 質問される。  「患者の個性を引き出すために、個性を引き出されると、自分は人のために 何かをやるようになる。」と答える。

来週(2021年2月12日)、世田谷区の小学校で『がん教育』の授業を依頼されている。  「二人に一人ががんになる時代。  文科省は新学習指導要領に がん教育を明記し、2021年度から中学・高校で授業」とある。  小学校の『がん教育』は、知識でなく、心構え が大切であろう!  『「がんは怖い病気から がんと共存する時代に なってきた。  正常細胞とがん細胞は風貌が違う。  風貌診て心まで見るのが病理学。」&「怒ったチャウチャウ犬、疲れきったチャウチャウ犬、カンファタブルなチャウチャウ犬。  一夜にして変わる。 これが顔つき。  顔立ちは 持って生まれたものだから 変えられない。  顔つきは 自分の責任で一夜にして変えられる。  チャウチャウ犬も 人生考えてるよ!  一人で 静かに部屋に閉じこもって 考える習慣をつけるといい。  そうすると疲れて外に出れる。  日本人は70%のレベルで中途半端に悩んでいる。  そして、一日中悩んでいる。」』と話すと 生徒は笑う。  「利己的で ハッピーな人よりも 利他的で ジョイフルな人の方が人生は輝く」を実感する。  これが、真の教育ではなかろうか!。  最近、『チャウチャウ症候群認定証』が 大変好評のようで、先日も10名超える希望があった。  不思議である。  翌日は板橋区で、成人向けの講演である(添付)。  「同じ条件の中にいても、あるひとは 生きがいが感じれなくて悩み、あるひとは 生きるよろこびにあふれている。このちがいはどこから来るのであろうか。」(神谷美恵子 1914-1979)の学びの日々である。