第41回『一億本の向日葵』~密度が高まるように~

第41回『一億本の向日葵』

~密度が高まるように~

6月15日㈯は軽井沢恵みシャレ―で行われた樋野先生の新刊『種を蒔く人になりなさい』の出版記念メディカルカフェに参加し、その後は万座温泉日進舘での「樋野先生の新渡戸稲造記念センター長ご就任のお祝い会」に参加させて頂きました。お祝い会では、我が家の息子の誕生日も一緒に祝って頂き、本当に人生の良き思い出になりました。笑顔の樋野先生の膝に抱かれた息子・瞬が、まるで新渡戸稲造先生の膝に抱かれた神谷美恵子さんのように、

この日の事を思い出に持ち、大志を抱いて人生を歩むことを想像するひとときでした。本当にありがとうございました。

時間は、人間誰しも例外なく平等に過ぎていきますが、メディカルカフェやがん哲学の中で、人生の大切なお話を聴かせて頂いていると、そこには密度の差があるように感じられます。何気なく過ぎていく7日間と指折り数えて過ぎていく7日間では、そこに込められた想いの密度が違うのだと思いますが、その想いはまるで重い=重量を持つかのようです。メディカルカフェの中で語られた「入院した主人と過ごした○○日間」。曖昧さのない表現の中には、はっきりと生きた時間があります。私は松本がん哲学みずたまカフェを主宰する中で、その「はっきりと生きた時間」を一緒に体験させて頂いているのかもしれません。その時間は雑多な出来事から離れ、確実に生きる・生きたことに焦点を合わせています。万座温泉日進舘2日目の午前中、映画『がんと生きる言葉の処方箋』のダイジェスト版の上映と映画についての(シンポジウムが行われましたが、映画の中には、その密度の濃い「はっきりと生きた時間」が詰め込まれている。だからこそ映画を観た多くの方が心を震わせ、涙を流されるのだと、皆さんのお話を聴きながら、改めて感じました。メディカルカフェには、心を軽くする役割と、はっきりと生きた時間を噛みしめ、敬う役割があるのではないでしょうか。カフェの運営に携わる方々は、その「はっきりと生きた時間」を聴くことに深い喜びを感じ、またその時間の大切さ、尊さを深く感じていらっしゃる方が多いのだと思います。自分の大切にしている人生の物語を一緒に、大切にしてくれる人が身近に居たら、もっともっと人生は色濃くなる気がします。樋野先生が「いい人生は、最期の5年で決まる」とお話して下さいます。いつからが最期の5年であるか、それは誰にも分かりません。しかし、最期の5年という曖昧さを除いた表現が、時間に生きる想い=重い(重量)を与えてくれます。

ひまわり担当🌻齋藤智恵美

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