第87回『一億本の向日葵』~私たちはコロナウィルスよりも大きな存在~

第87回『一億本の向日葵』

~私たちはコロナウィルスよりも大きな存在~

ドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』の野澤和之監督、並木秀夫プロデューサーが、今こそ多くの方々に「言葉の処方箋」を届けたいと、YouTubeで動画の配信を開始致しました。私も拙いながら、第2回、第3回で言葉の処方箋をご紹介させて頂きました。今までがんと生きる方、それを支える方の心を軽くしていた樋野先生の言葉の処方箋が、今がんという枠を越えて、いろいろ状況の方の心に届き始めたように思います。言葉の処方箋を、本当の意味で自分の中で作用させる生きた言葉にするには、“言葉を信じて生きてみる”ことが大切だと思います。自分の視点を変化させるには、時に意図的な力が必要になります。自然と変化することももちろんありますが、“言葉を信じて、自分を信じて生きる”と決めることは、誰かやコロナウィルスに委ねてしまっていた自分の力を取り戻す大きなきっかけになるはずです。

以前にもご紹介した私の大好きな本「モリ―先生との火曜日」の中からの一節です。

“この病気は私の精神に殴りかかってくるけれど、そこまでは届かない。肉体はやられても精神はやられない”

モリ―先生は難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)という徐々に全身の機能を失っていく難病を患っていました。思考や五感が正常に保たれたまま、ロウソクが溶けるように体の機能が奪われる病を生きる中で語られた言葉です。モリ―先生はALSよりも常に大きな存在で在り続けたのだと思います。そう在り続けると決めていたのだと思います。

今、コロナウィルスに、自分が、社会が、コントロールされているような錯覚を起こします。ですが、私たち一人一人には力があります。自分が大切に思うことを表現していくという力を手放すことはありません。モリ―先生の言葉を私たちの現状に言い換えたら、

“コロナは私たちの社会や精神に殴りかかってくるけれど、そこまでは届かない。肉体が脅威に脅かされるとしても、私たちの精神まではやられない”

ではないでしょうか?

私たちがそう決める限り、私たちの存在よりもコロナウィルスの存在が大きくなることはないのだと思います。

何を大事に思いますか?

何を美しいと思いますか?

何を憂いますか?

私たちが感じること、そのすべてが、今私たちの社会を覆うコロナウィルスよりも大きな存在となります。

ひまわり&パンダ担当🌻齋藤智恵美

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