第142回「心に咲く花会」Genotype, Phenotype, Dramatype 〜『自らの強みを基盤にする』 〜

第142回「心に咲く花会」

Genotype, Phenotype, Dramatype 〜『自らの強みを基盤にする』 〜

2021年4月29日(「昭和の日」の祝日)ルーテル学院での『現代生命科学』の2コマの講義(14:30-16:10、16:20-18:00)に赴いた。 今回は、初回の授業であったので『がん病理学』の総論的な講義をした。 [『がん病理学』 は「がん」に関しての学問で、 『形態』 、 『起源』、 『進展』などを追求する学問分野である。 当然がん研究者だけのものでなく、一般社会の人々の為の学問でもある。 がん病理学者が『がん』 をどの様に考えるかは、とても大切なことである。 なぜなら『がん』に対する概念が世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定するからである。「がん」の『起源』 と『進展』を学ぶことは、ある意味では人生の意義と目的の『静思』 へとも導くものと考える。これこそ、『がん病理学者の社会貢献』 である]と語った。

「発がんの連盟的首位性 〜 Genotype, Phenotype, Dramatype 〜」については、『「適時診断と的確治療」:初期条件がある範囲にあると、初期の変異が経時的変化とともに 分子の相互作用によって、様々に拡大し、将来予測が不可能になる。  これは初期のわずかの変異で大きな効果が出ることを意味する。非平衡状態にあり外部と相互作用する開かれた複雑系では、初期状態(Genotype)が同じでも、外部から、意識的に適時に介入すれば、ある特異点(Phenotype)で分岐し 多様性のある制御(Dramatype)が可能になるはずである。 病気はDramatypeなる故に、予防、治療が成立する。』と説明した。

筆者の「癌学事始」は、人生邂逅の3大法則 ~良き先生(重心)、良き友(外心)、良き読書(内心)~ と下記を紹介した。

  • 山極勝三郎(1863-1930)

段階ごとに辛抱強く 丁寧に仕上げていく 最後に立派に完成する

  • 吉田富三(1903-1973)

自分のオリジナルで流行をつくれ ~ 顕微鏡を考える道具に使った最初の思想家 〜

顕微鏡でみた癌細胞の映像に裏打ちされた「哲学」

 「がん細胞で起こることは人間社会でも起こる」=がん哲学

3. Alfred G. Knudson(1922-2016)

「競争的環境の中で個性に輝く5箇条」

(1)『複雑な問題を焦点を絞り単純化する』

(2)『自らの強みを基盤にする』

(3)『無くてならないものは多くない』

(4)『無くてよいものに縛られるな』

(5)『Red herring(相手をその気にさせて間違った方向に行かせる)に気をつけよ』

授業の達成目標は、

1)『世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見ていく』

2)『俯瞰的に「人間」を理解し「理念を持って現実に向かい、現実の中に理念」を問う人材の育成』

3)『複眼の思考を持ち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔き』

教育の目的は、1)「真の知識」、2)「あらゆる識別力」、3)「真にすぐれたものを見分ける」の実践であろう!(添付)

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